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Channel: 聞く人
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ロックという生き方

本当に久しぶりにブログを書きます。 体が震えたり、 言葉に置き換えておきたい何かが起こったとき、 深い海にもぐるみたいにして書いてきたブログを、 1年近く書いていませんでした。 その間も日常は続き、 新しい人とであったり、 仕事に少し関連する学校に通ったり、 たくさんお料理を作ったり、 泣いたり笑ったりしました。 青春はいったん終わったように感じたけれど、 遠くから、...

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近藤良平 トリプルビル 去らない孤独と差し込む光のこと

2月7日、 近藤良平さん演出のダンス公演、トリプルビルを観ました。 1ヶ月以上経っても、 そのときもらった光が私を去らない。 3部構成のその公演は、 「ふふ、」と笑えるようなかわいらしさや、 男の子たちのやんちゃな感じや、 ちょっとクールな感じや、 いろんなトーンが混じりあっていました。 そして最後、 近藤さんは1人で踊った。 光の中を、徐々に高まる美しい音楽の中を、 1人で激しく。...

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耕された鉄の庭 取り出された臓器 この世界に降る雨 魔法の料理のこと

最近、眠れるときはできるだけ早く眠ってしまう。 そして朝、夜明けの少し前の4時頃、目が覚める。 昔から、 私にリズムが戻ってきたとき、 私の体はそのように目覚めてきました。 ここのところ、 毎日、 とても濃く永い夢を見ます。 目覚めたとき、 私の鼻腔にはまだにおいがのこっていて、 私がみた臓器みたいなものや、皮膚の上にあったしみや、 シーツのしわのかたさ、 手の痺れはありありと私の体に残っている。...

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数え切れないほどの木と数え切れないほどの鳥と数え切れないほどの雨ふりに満ちた世界

最近、どんどん日の出が早くなり、 もう私の目覚めは夜明けに間に合わなくなってしまった。 朝目を覚ますと、 4時過ぎだというのにこの世界はすっかり明るくなっていて、 もう鳥たちは目覚めきっている。 西荻に、初夏が来ました。 私は、 何度も読み返してきた「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」をまた読み返す。 上巻の最後、17歳の若い娘が、...

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雨夜の星 七尾旅人 くん

千駄ヶ谷に、真夏の暑い日に引越してから、 三ヶ月がたちました。 あんなに暑かった日々は去り、 季節はほぼ冬になった。 神社や公園の緑と闇の懐に抱かれたようなこのうちで、 私は晴れた日の夜は、いそいそとベランダにでて、 寝椅子に寝転がり、空をみます。 オリオン座が綺麗に見えて、時間をかけてゆっくりと空を移動するのがみえる。 曇りの日には、星は、みえない。...

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生き残るということ 七尾旅人くんがしてくれたこと

3月11日の地震のとき、 九段会館の3階のシャンデリアのガラスは、 シャラシャラと鳴りながら、 とても大きく揺れました。 セミナーの司会者は冷静に、 シャンデリアの下から離れるよう、そして机の下に避難するよう、 アナウンスをしてくださった。 テーブルの上のコップが倒れ、 たくさんの水がテーブルクロスに大きな染みを描いてこぼれていた。 セミナーは中止になり、 九段会館からの避難指示があり、...

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あなたが笑い出すような、大きな夢がいいでしょう

18日くらいの新聞に、 原子力の科学者が複数名、意見を述べていらっしゃった。 その中のひとり、 京大出身の、JOCの臨海事故のときに原子力委員会で現場の陣頭指揮をとった方が、 おっしゃっていた。 私たちが、良いと思って進めてきた原子力発電により、 このようなことになったことを、申し訳なく思う。 と。 東日本に生きる私たちは、 自然な状態より多めの放射能を体に取り入れながら、 生きています。...

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読んでほしいもの

東京にいる私が、 できるだけ長く、できるだけ具体的に、 あの場所のことを想像したい。 そして日々を生きたいと希望して、 今日まできました。 ほぼ日で糸井さんが紹介してくださったこの方のブログを 読ませてもらえたことに感謝します。 http://blog.goo.ne.jp/flower-wing んでもらえたら嬉しいです。

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想像するということ 美容院でのできごと 村上春樹さん

地震のあと、行くのをのばしのばしにしていた美容院に、 先週行きました。 翌日からコンサルタントとしてたくさんの人の前に立たないといけなくて、 見栄えをパリッとさせるという職業的要請から、 白髪を染める必要があったから。 だけど、 私は本当はカラーリングが嫌いで、 自分の白髪はすきでも嫌いでもないから、 仕事のために嫌いなカラーリングをするのがとてもいやだった。...

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さよならということ 河瀬直美さんのもがりの森

さよなら さよならという言葉を、 小学校を卒業するまで、 毎日口にした。 「さよおなら」 京都弁で、何度も口にした。 教室を出るときは、「先生、さよおなら」 友達と帰り道の途中で別れるときは、 「○○ちゃん、さよおなら」 友達とは、 家にランドセルをおいたら、 数十分後にまたどちらかの家で遊ぶこともあったから、 ほんの数十分後に会うまでのさようなら。 学校の先生は、明日また学校で会うから、...

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スティーブジョブズのスピーチ 出張先のホテルで迎える朝と間宮中尉のこと

職種転換してから、 出張に出ることが増えました。 9月以降は、1週間のうち3日〜4日、出張が続くことも多かった。 先週も5日間、北海道に出張にいっていました。 出張先のホテルで朝目を覚ますと、 そこから緊張が始まっている。 今日、これから初めて会う、参加者たち。 その人たちを前に、自分に、いいコースが出来るだろうか。 部屋の中には私1人で、...

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又吉直樹 第2図書係補佐 本当のことを言うということ

出張がらみで京都に帰った後、 又吉直樹さんの書評、第2図書係補佐 を読みました。 その後の一週間くらい、私は嵐の中にいました。 私が3歳になり、妹が産まれた頃から、私は物語とともに生きてきました。 文字が読めない3歳の頃は母の読み聞かせや物語が録音されたレコードにより、 そして文字が読めるようになった4歳頃からは、本により、 私の生は、物語とともにあった。 日常の中を生きているときはこの日常を、...

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耕された鉄の庭 取り出された臓器 この世界に降る雨 魔法の料理のこと

最近、眠れるときはできるだけ早く眠ってしまう。 そして朝、夜明けの少し前の4時頃、目が覚める。 昔から、 私にリズムが戻ってきたとき、 私の体はそのように目覚めてきました。 ここのところ、 毎日、 とても濃く永い夢を見ます。 目覚めたとき、 私の鼻腔にはまだにおいがのこっていて、 私がみた臓器みたいなものや、皮膚の上にあったしみや、 シーツのしわのかたさ、 手の痺れはありありと私の体に残っている。...

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数え切れないほどの木と数え切れないほどの鳥と数え切れないほどの雨ふりに満ちた世界

最近、どんどん日の出が早くなり、 もう私の目覚めは夜明けに間に合わなくなってしまった。 朝目を覚ますと、 4時過ぎだというのにこの世界はすっかり明るくなっていて、 もう鳥たちは目覚めきっている。 西荻に、初夏が来ました。 私は、 何度も読み返してきた「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」をまた読み返す。 上巻の最後、17歳の若い娘が、...

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雨夜の星 七尾旅人 くん

千駄ヶ谷に、真夏の暑い日に引越してから、 三ヶ月がたちました。 あんなに暑かった日々は去り、 季節はほぼ冬になった。 神社や公園の緑と闇の懐に抱かれたようなこのうちで、 私は晴れた日の夜は、いそいそとベランダにでて、 寝椅子に寝転がり、空をみます。 オリオン座が綺麗に見えて、時間をかけてゆっくりと空を移動するのがみえる。 曇りの日には、星は、みえない。...

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生き残るということ 七尾旅人くんがしてくれたこと

3月11日の地震のとき、 九段会館の3階のシャンデリアのガラスは、 シャラシャラと鳴りながら、 とても大きく揺れました。 セミナーの司会者は冷静に、 シャンデリアの下から離れるよう、そして机の下に避難するよう、 アナウンスをしてくださった。 テーブルの上のコップが倒れ、 たくさんの水がテーブルクロスに大きな染みを描いてこぼれていた。 セミナーは中止になり、 九段会館からの避難指示があり、...

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あなたが笑い出すような、大きな夢がいいでしょう

18日くらいの新聞に、 原子力の科学者が複数名、意見を述べていらっしゃった。 その中のひとり、 京大出身の、JOCの臨海事故のときに原子力委員会で現場の陣頭指揮をとった方が、 おっしゃっていた。 私たちが、良いと思って進めてきた原子力発電により、 このようなことになったことを、申し訳なく思う。 と。 東日本に生きる私たちは、 自然な状態より多めの放射能を体に取り入れながら、 生きています。...

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読んでほしいもの

東京にいる私が、 できるだけ長く、できるだけ具体的に、 あの場所のことを想像したい。 そして日々を生きたいと希望して、 今日まできました。 ほぼ日で糸井さんが紹介してくださったこの方のブログを 読ませてもらえたことに感謝します。 http://blog.goo.ne.jp/flower-wing んでもらえたら嬉しいです。

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想像するということ 美容院でのできごと 村上春樹さん

地震のあと、行くのをのばしのばしにしていた美容院に、 先週行きました。 翌日からコンサルタントとしてたくさんの人の前に立たないといけなくて、 見栄えをパリッとさせるという職業的要請から、 白髪を染める必要があったから。 だけど、 私は本当はカラーリングが嫌いで、 自分の白髪はすきでも嫌いでもないから、 仕事のために嫌いなカラーリングをするのがとてもいやだった。...

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さよならということ 河瀬直美さんのもがりの森

さよなら さよならという言葉を、 小学校を卒業するまで、 毎日口にした。 「さよおなら」 京都弁で、何度も口にした。 教室を出るときは、「先生、さよおなら」 友達と帰り道の途中で別れるときは、 「○○ちゃん、さよおなら」 友達とは、 家にランドセルをおいたら、 数十分後にまたどちらかの家で遊ぶこともあったから、 ほんの数十分後に会うまでのさようなら。 学校の先生は、明日また学校で会うから、...

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